この記事では、これまでに説明したレバレッジ3倍ETFであるTECL、SOXLに続いて、インターネット関連企業に特化したレバレッジ3倍ETFであるWEBLについて説明します。
WEBLの概要
そもそもWEBLって何?という人のために、まずはWEBLの情報についてまとめていきます!
WEBLの正式名称は、”Direction Daily Dow Jones Internet Bull 3X Shares ETF”です!
ダウ・ジョーンズ・インターネット・コンポジット指数という、売上高の50%以上ネット事業からの企業に連動するブル型の3倍レバレッジETFとなっています。
ブル型の3倍ETFは、対象とする指数の3倍の動きをすることを目標としており、上がる時は大きく上がり、下がる時は大きく下がるため、ハイリスク・ハイリターンなETFとなっています。
運用会社はDirection Investmentsで、WEBL以外にもTECLやSPXLなど、多数の3倍レバレッジETFを運用している会社となります。
指数 | ダウ・ジョーンズ・インターネット・コンポジット指数 |
経費率 | 0.95% |
分配金利回り | 0.00% |
経費率が1%近いため、米国ETFの中でもかなり高い部類に入りますが、3倍レバレッジETFということを考えると、平均的な経費率であると思います。
レバレッジ3倍ETFは株価の上昇を期待したものであるため、分配金によるインカムゲインは期待できません。
WEBLの価格推移
WEBLのチャートは以下のようになっています。
こちらは、TECLやSOXLとは異なり、右肩上がりとはなっていません。
ただ、このETFは設定されたのが2019年の7月のため、まだまだ短い運用期間となっています。
他のレバレッジ3倍ETFと比較するとなかなかレバレッジETFのメリットを生かす急上昇は見せることができていません。
しかし、WEBLにもTECLやSOXLに近いパフォーマンスを出す可能性があると思っています。
WEBLの構成銘柄
WEBLの構成銘柄TOP10は以下のようになります。
アマゾンやネットフリックスなどが有名でしょうか。
メタ・プラットフォームはフェイスブックが社名変更したものです。
インターネット企業は、普段直接的に利用する企業が含まれています。
今や、アマゾンなどの宅配サービスやネットフリックスなどのサブスクを使わずに暮らすのは、不便に感じるようになりました。
銘柄名 | 構成割合 | ||
1 | FGTXX | ゴールドマン・サックス・ファイナンシャル・スクエア国債ファンド | 3.71% |
2 | DGCXX | Dreyfus Government Cash Mana | 2.93% |
3 | AMZN | アマゾン・ドット・コム | 2.61% |
4 | FTIXX | ゴールドマン・サックス・ファイナンシャル・スクエア・ファンズ-トレジャリー・イン ストルメンツ・ファンド | 1.86% |
5 | FB | メタ・プラットフォームズ | 1.85% |
6 | GOOGL | アルファベット | 1.48% |
7 | GOOG | アルファベット | 1.39% |
8 | NFLX | ネットフリックス | 1.32% |
9 | CRM | セールスフォース・ドットコム | 1.29% |
10 | CSCO | シスコシステムズ | 1.26% |
WEBLのメリット
少ない資金で大きな利益を狙える
WEBLの最も大きなメリットの1つは3倍のレバレッジをかけているため、少額で大きな値動きがあるため、上昇相場の時の株価上昇率が凄まじいことです。
実際私が持っているWEBLは1株のみになりますし、この1株もレンジ相場から抜け出せていないため、今のところ大きな利益とはなっていませんが、今後の上昇は期待できると思っています。
同じレバレッジ3倍ETFでも、TECLやSOXLとは構成銘柄も設定時期も異なるので、良い意味でも悪い意味でもまだまだどうなるか分からないETFではあります。
短期的なトレードにも向いている
先ほどのメリットでお話しした通り、3倍レバレッジETFは値動きが非常に激しいです。
そのため、自分なりの売買基準を決めておけば、長期の運用でなくとも、少しずつお小遣いを稼ぐような運用方法も可能になります。
購入の際には週足RSIを参考として購入するだけで、レンジ相場中のお小遣い稼ぎはできるのではないかと思います。(実際にやったことはありません)
もちろん、RSIという単一の指標のみで購入するため、瞬間的に含み損になることはありますが、WEBLはレンジ相場になるタイミングもあるため、短期トレードもありかなと思います。
インターネットの未来
最後のメリットとしては、WEBLが連動しているインターネット企業の未来が明るいということです。
インターネットは誕生当時から現在まで進化を続けています。
現在では5Gが用いられるようになり、未来では6G,7Gなどが使われるようになるだろうという未来が容易に想像できます。
また、値動きがTECLやSOXLと必ずしも同じではないということも、メリットの1つになりえるかも知れません。
レバレッジのデメリット
レバレッジをかけたETFである以上、上がる時は大きく上がりますが、下がる時も大きく下がります。
生半可な気持ちで資産の大部分を投入してしまうと、後悔の念にかられてしまうかも知れないので、覚悟を持って投資するか、最初はポートフォリオの一部(まずは1株とか)から購入することをお勧めします。
また、レバレッジのデメリットとして良く話題に上がるのが、投資期間が長くなるほど指数と乖離するため、レンジ相場に弱いということです。
これは、おっしゃる通りなのですが、レバレッジをかける指数を間違えなければ、現物(指数そのもののインデックス)よりも上昇していくと考えているため、リスクをとってでも、早く資産を増やしたいという方には、些細な問題かも知れません。
WEBLは他のレバレッジ3倍ETFと比べると運用期間が短いことが気になるところではありますが、逆に言えば他のレバレッジ3倍ETFを超えるパフォーマンスを残す可能性もあると捉えることもできます。
レバレッジETFそのものに対するリスク
レバレッジETFは、市場への影響も大きく、投資家にとっての影響も大きいため、日本でも注意喚起が行われるなど、少し不穏な動きを見せることがあります。
実際に倍率変更になったことや、上場廃止になったETFもあるようなので、レバレッジETFに投資する方はしっかりと情報にアンテナを張っておいた方が、良さそうですね!
まとめ
ここまで、WEBLの概要、メリット、デメリットについてお話しさせていただきました。
私個人の意見としては、これらの内容を踏まえた上で、WEBLも少しポートフォリオに組み込むのもありかなと思いました。
みなさんも是非、ポートフォリオの一部に加えることを考えてみてはいかがでしょうか!
ここまで、読んでいただき本当にありがとうございます。
投資は自己責任で、楽しみましょう!
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