この記事では、レバレッジの掛かった投資信託では最も有名なレバナスについて、楽天レバナスと大和レバナスを比較しながら説明します。
レバナスの概要
そもそもレバナスって何?という人のために、まずはレバナスの情報についてまとめていきます!
“レバナス”とは、”NASDAQ100指数のレバレッジ2倍を掛けた投資信託”を意味します!
レバレッジ型の投資信託は日々の基準価額の値動きが、連動を目指す指数の値動きの2~3倍を目標として運用されており、上がる時は大きく上がり、下がる時は大きく下がるため、ハイリスク・ハイリターンな投資商品となっています。
以下に”楽天レバナス”と”大和レバナス”を比較した表を記載します。
運用会社 | 大和アセットマネジメント | 楽天投信投資顧問 |
---|---|---|
愛称 | 大和レバナス | 楽天レバナス |
運用方針 | NASDAQ100指数の日々の2倍程度の値動きを目指す | NASDAQ100指数の日々の2倍程度の値動きを目指す |
ファンド設定日 | 2018年10月19日 | 2021年11月17日 |
購入時手数料 | 最大2.2% (SBI証券なら無料) | 最大3.3% (楽天証券なら無料) |
信託報酬 | 0.99% | 0.77% |
信託財産留保額 | なし | なし |
上記を見ていただくと分かる通り、楽天レバナスの方が後に設定されており、先に設定されていた大和レバナスの手数料を下回るような設定がされています。
これだけを聞くと手数料の安い楽天レバナスの方が良くない?と思いますよね!
正直今からレバナスを購入し始める方は、楽天レバナスで良いと思いますが、大和レバナスを持っている方が楽天レバナスにわざわざ乗り換えるほどのメリットもないのかなと思っています。
投資する対象としては同じものになるので、ここからは共通となりますレバナスと同じ価格推移となるQLD(NASDAQ100の2倍レバレッジETF)についてさらっと確認していきましょう!
レバナスの価格推移
レバナスは設定されてから日が浅いため、ここではレバナスと同じようにNASDAQ100指数の2倍レバレッジETFであるQLDの価格推移を載せています。
QLDのチャートは以下のようになっています。
(正確にはレバナスとは異なりますが、非常に似たような動きをしています。)
現在は下落局面ですが、TECLやSOXLと同じようにグラフ全体で見れば右肩上がりとなっています。
(近年は市場が好調すぎるとは思いますが、これからも好調な相場を期待したいですね!)
このQLDは現在、日本の証券会社では購入することができないため、私は投資信託であるレバナスを購入しています。
レバナスの構成銘柄
レバナスの構成銘柄は実質NASDAQ100指数の構成銘柄と同じになります。
以下にNASDAQ100指数の中で有名どころの企業を記載します。
以前NASDAQ100の記事で説明しましたが、世界はNASDAQ100で出来ていると言っても過言ではないような企業が並んでいますね!
ティッカーシンボル | 企業名 |
AAPL | アップル |
MSFT | マイクロソフト |
AMZN | アマゾン |
GOOGL | グーグル |
FB | フェイスブック |
TSLA | テスラ |
NFLX | ネットフリックス |
SBUX | スターバックス |
MRNA | モデルナ |
レバナスのメリット
少ない資金で大きな利益を狙える
レバナスの最も大きなメリットの1つは2倍のレバレッジをかけているため、少額で大きな値動きがあり、上昇相場の時の株価上昇率が凄まじいことです。
レバレッジ商品はボラティリティ(値動き)が激しく、日々の値動きを気にしてしまうとかなりメンタルにきてしまうこともあります。
しかし、毎月定額積み立てにすることで、日々の値動きに惑わされずに資産運用ができます。
また、右肩上がりの指数であるNASDAQ100にレバレッジを掛けているので、狼狽売りをしなければ長期的には大きなリターンを狙うことができます。
短期的なトレードにも向いている
先ほどのメリットでお話しした通り、2倍レバレッジ投資信託は値動きが非常に激しいです。
そのため、自分なりの売買基準を決めておけば、長期の運用でなくとも、少しずつお小遣いを稼ぐような運用方法も可能になります。
個人的にはある程度長期で保有するためにレバナスを積み立てていますが、レバナスを購入している方の中には短期的な利益を狙って購入している方も多くいらっしゃるので、そのような方のトレードを参考にするのも良いですね!
NASDAQの未来
最後のメリットとしては、レバナスが連動しているハイテク企業の未来が明るいということです。
これはレバナスに限らず、直接NASDAQ100に連動する指数に投資したときにも受けられる恩恵ですが、やはりNASDAQ100に選ばれている企業の将来性を考えると、大きく成長することが予想されます。
そこにレバレッジをかけるレバナスは、圧倒的なパフォーマンスを見せてくれる可能性を秘めている投資対象ではないかと思います。
レバナスのデメリット
レバレッジをかけるリスク
レバレッジをかけた投資信託である以上、上がる時は大きく上がりますが、下がる時も大きく下がります。
生半可な気持ちで資産の大部分を投入してしまうと、後悔の念にかられてしまうかも知れないので、覚悟を持って投資するか、最初はポートフォリオの一部から購入することをお勧めします。
また、レバレッジのデメリットとして良く話題に上がるのが、投資期間が長くなるほど指数と乖離するため、レンジ相場に弱いということです。
これは、おっしゃる通りなのですが、レバレッジをかける指数を間違えなければ、現物(指数そのもののインデックス)よりも上昇していくと考えているため、リスクをとってでも、早く資産を増やしたいという方には、些細な問題かも知れません。
レバナスはレバレッジ2倍なので、レバレッジ3倍ETFと比較するとボラティリティは小さいですが、現物と比較すると十分大きなボラティリティなので、要注意です。
投資信託のデメリット
投資信託はETFとは異なり、注文を入れてから約定まで数営業日かかります。
また、基準価格の更新も1日1回なので、リアルタイムな値動きに対応しての売買はできません。
よって、短期投資を行う場合には購入にも売却にも時間がかかるということを把握しておかなければいけません。
一方で、レバレッジ商品で毎月積み立て等を行う場合にはETFよりも投資信託の方が、値動きを気にせずできると思っているので、私はNISA枠で毎月定期積み立てを行なっています。
償還のリスク
レバレッジ系の商品は、市場への影響も大きく、投資家にとっての影響も大きいため、日本でも注意喚起が行われるなど、少し不穏な動きを見せることがあります。
また、日本のNISA制度においても、現在はレバレッジ商品を購入することができますが、新NISAでは購入できなくなることが決まっています。
実際に倍率変更になったことや、上場廃止になったレバレッジETFもあるようなので、レバレッジ商品に投資する方はしっかりと情報にアンテナを張っておいた方が、良さそうですね!
まとめ
ここまで、レバナスの概要、メリット、デメリットについてお話しさせていただきました。
NASDAQ100指数に投資をすることを検討している方は、レバナスについて興味のある方も多いのではないでしょうか。
私個人としてはNASDAQ100の成長を信じていますが、現在は資金が多くはありませんので、レバナスをポートフォリオのメイン部分に据えて投資を行なっていきます。
(毎月の資産推移も公開していますので、こちらからどうぞ!!)
ここまで、読んでいただき本当にありがとうございます。
投資は自己責任で、楽しみましょう!
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